女王陛下のアルバイト探偵(アイ)
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人気ランキング : 161,738位
定価 : ¥ 620
販売元 : 講談社
発売日 : 1996-07 |
リュウ君がマジに、プラトニックな恋をしちゃう!そしてその恋人を救うため、東南アジアのジャングルへ、命がけの決死行!!
とにかくメインキャラが魅力的で、最後まで、一気に読めてしまう。読者を惹きつけて離さないパワーが、リュウ君と涼介親父にはあるね。
「惚れた女の子に命を賭けられるようになれば、一人前の男だよ。大学なんざ行かなくても、充分、世間を敵に回せるさ」
涼介親父のこんな台詞、かっこいいと思いませんか?僕も早く、一人前の男になりたい!
短編シリーズだったアルバイト探偵の初の長編作品です。
主人公で都立高校に通う隆(リュウ)くんの口調が軽快で楽しくて、軽いタッチのハードボイルドっていう表現がぴったりのテンポのいい作品です。
おそらくブルネイをモデルにした南アジアの架空の島国ライールの王女、ミオの護衛の依頼を受けたものの、殺し屋たちに命を狙われるわ、ミオは宗教団体にさらわれるわで、長編作品ならではの大きなスケールの物語に仕上がっています。
短編のころとは軽さが目立つリュウくんでしたけど、この作品が終わることにはちょっぴり大人になった男らしいリュウくんと出会うことができます。エンディングはちょっぴり切なくて、ニッコリ微笑みながらも思わず涙ぐんでしまいました。
後継者争いに巻き込まれた、小国の女王が来日。同年代の高校生アルバイト探偵さんが、護衛をすることに。女王を狙う暗殺者や謎の集団。女王を守りとおせるのか、謎の集団の正体、女王の本当の敵は、誰なのか・・。
謎も、読みどころ満点です。アルバイト探偵さん女王との恋も、ちょっと古典的な雰囲気で良いです。プロの暗殺者たちとの駆け引きが、個人的には読み応えがありました。「たぶんこれは、罠か?」と、推測しながら、楽しく読める本でした。
筋など、ちょっと荒っぽいところもありますが、勢いで一気に読ませる長編でした。
アルバイト探偵初の長編。今回の冴木親子はついにホームタウン六本木を飛び出して海外進出。爆発物の専門家や凄腕のスナイパー、怪しげな教団やテロ組織、軍部、ワニまで相手にするという奮迅ぶり。隆君も今回は真剣にならざるをえないようです(惚れた弱みもありますが)、最後まで息をつかせないアクションの連続で涼介親父も大活躍します。大沢在昌というと新宿鮫ばかりとり上げられていますが、このアルバイト探偵のような軽ハードボイルドも面白くてお薦めです。